0.02%の金持ちになるには

大半の庶民と何が違うのか

中目黒サイレントセックス2

黒色のBMW320dを都心で転がしていると虚しい気持ちと寂しい気持ちが混在する。何色にも染まらないんだという信念とは裏腹に誰色に染まれるんだろうかという不安。僕は誰かにとっての最愛の人になれるんだろうか。視界を流れていくマンションやテナント、コインランドリー、洋食屋さん。僕はそれらをアクセルペダルの上に足を載せながらスルーしていく。僕の目的地は彼女の膣口とクリトリスだけなんだ。

中目黒のニトリがある交差点の向かい側のマンションが立ち並ぶ付近の路肩に車を停めた。彼女は万全にコンディションを整えて僕を迎え入れてくれるだろう。ハザードを焚き、彼女の住むマンションの1階部分の車置き場に駐車した。

当たり前のようにオートロックが解除され、当然のようにドアを開ける。世間話もそこそこにプレイを始める。彼女はおもちゃみたいだ。僕の性欲を満たしてくれる。何度も何度も彼女のお腹の裏側あたりを突いていると彼女も気持ちよさそうに喘ぐ。おっぱいの谷間に顔面をうずめ、さらに手で揉みながら鼻をすするように匂いを嗅ぐ。強く彼女の身体を抱きしめ、お腹の奥の奥に精液を思いっきり出す。やはり頭が真っ白になってぐらつく。彼女は手をとって僕を立ち上がらせようとしてくれる。ロレックスの腕時計は忘れたら困るからこういう時には着けていかないが、なぜが今日はロレックスにも付いてきてもらいたかった。またねと彼女は言う。仕事忙しくなるよねと付け加えて僕がうんと言うと途端に彼女は寂しそうに来てねと言う。割り切った関係だと分かっていても女はだいたい落ちかける。心のどこかで本命になりたいと考えているのだろうか。

すっきりした僕は身体が軽くなり320dで首都高を走りたくなってエンジンをかけた。