ずうずうしい人間とおとなしい人間がいれば、
おのずとずうずうしい人間の意見が通り、ずうずうしい人間の意向に沿うようになり、ずうずうしい人間の感性に従うことになり、ずうずうしい人間の価値観に沿うようになる。
おとなしい人間は何も声をあげられない。
謙虚だからだ。
やがて、ずうずうしい人間によるずうずうしい人間のためのずうずうしい社会ができあがる。
当然、そこには謙虚さのかけらもない。
ずうずうしい要素が詰まっているだけだ。
だから、欠陥だらけだ。
しかし、ずうずうしい人間が作り上げたものだから、唯一の声をあげるずうずうしい人間は声をあげない。
おとなしい人間は相変わらず何も言わない。
今の日本がまさにこれだ。
