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大半の庶民と何が違うのか

警察24時の巧妙なカラクリ

よく、警察は動いてくれないとか職務怠慢だ、などと批判されていますが、警察24時などの番組を観ているとこれでもかこれでもかというぐらい犯人を逮捕していますよね。
では、実際のところどうなのでしょうか。


この回答について、はっきりイエスかノーで答えることはできません。
なぜなら強い正義感でもって積極的に検挙している警察官もいれば、ダラダラとスマホをいじりながら
クーラーの効いた部屋で一日中過ごしている警察官もいるからです。
要は部署、地域によるということです。
そして本人次第ということなのです。


とは言っても、我々市民として治安のために働いてほしいという考えは自然なことでしょう。
気まぐれでたまにクラウンのパトカーでぐるぐる周っているだけでは、納得いきませんよね。
常に鋭い視線をパトカーから四方八方に向け、たとえ相手がどんなやつでも、即座にパトカーから出ていき、声をかける。それが真冬の寒空の下でも。
まっとうな市民からしたらそんな姿を期待しているわけです。
だからこそ、理想と現実のギャップで警察批判をしがちなのです。
また、警察24時を観てきた側からするとなおさら現実の警察は動いてくれない、となります。
これは当然と言えば当然です。
そもそも警察24時は編集に編集を重ね、警察のカッコいい部分だけをかき集め、放送しています。
例えば、サッカーの試合を生で観てください。
早くゴール入れろよ、だらだらパス回しばっかりして。おしいとこまではいくのに、みたいな感じで観ると思います。
しかし、ニュースのスポーツ特集でその試合のハイライトが放送されていると、まるで生で観たものとは別物であるかのように、すぐゴールを決め、勝利の笑顔をアップで映されていることが分かります。
生の試合を観た側からすればそれは退屈な何も起こらない時間の中での一瞬に過ぎないが、その編集しつくされた放送だけを観た側からすればその部分が全てになってしまうのです。
これは歌手のコンサートでも同じです。
実際のライブでは下手だったが、放送で切り取られた歌唱は奇跡的な歌唱で、そこだけをテレビでは観ることができる。
だからテレビの編集された歌唱は上手いのだ。

このように、一見動いていないように見えても、
実は虎視眈々と獲物を狙っているのだ。
現実社会では警察24時的シーンばかりが見られるわけではない。
それ以外の待ちの姿勢、引きの戦略とやらもあるのだ。
それを働いてないと言われれば警察としては心外だ。
たしかに、パトロールをしていない時もある。
捜査に着手していない時もある。
それをサボりと言うのならそれはそれで正解だろう。
しかし、そこには検挙率を上げるための戦略が含まれていた。



問題 ある学生寮では寮全体を管理する教員が1名当直に就きます。
この学生寮では、スマホ禁止です。
各学生には個室が用意されています。
各学生は個室で生活します。
鍵を閉めることはできません。
また、見回りでノックをせずに教員は入ることができます。
さて、次の内、検挙率が高いのはどちらでしょう?

①18時に1回、21時に1回の決まった時間に見回る教員 ただし多少時間が変わることがある。

②ほとんど見回りに来ない。
10回の当直の内に1回あるかないかの見回り。
しかも、見回らない個室もある。


②ですよね。

人間、いつ来るか分かってしまえばその時だけ警戒し、気をつけることができます。
しかし、いつ来るか分からなければ常に不安感を抱きながら過ごすことになります。
しかし、人間、不安感がずっと続くことに抵抗しますからそのうち不安感を忘れて警察の存在自体に頭が回らなくなります。そんな時にパッと現れるわけです。
②はそんな人間心理を巧みに使っているため検挙率が上がるのです。

だからパトロールしていないのも、捜査していないのもあえてかもしれません。
職務怠慢だなどと攻めたてるのは早計かもしれません。

いつ来るか分からないガサ。いつ現れるか分からないパトカー。
それはつまり、普段は動くことのない警察官でありパトカーなのです。

油断させて、油断させて、動く。
いつも定期的に動いていれば、逆に悟られ隙を与えてしまいます。
隙を与えたくなければ逆に隙を与え続けたらいいのです。
つまり何もしなければいいのです。
動かなければいいのです。
これは恋愛にも応用がききます。
相手が動きだしてから、来てから攻める。
そしてボロが出た時にこれでもかと攻める。

検挙も恋愛もパン作りも待つ時間が大切なのです。
虎視眈々と
獲物は自然とやって来ます。