0.02%の金持ちになるには

大半の庶民と何が違うのか

官能小説

タワマン身勝手男たち6

平日の夜、カシオはラブホテル街を徘徊していた。 そういう癖がいつの間にか生じていた。 何をするわけでもなく、ただ、ラブホテル街を徘徊しながら、A子とゆかりのことをぼんやりと考えているのだった。 どちらが自分にとって大切な人なのだろうと。 本当は…

中目黒サイレントセックス

高畑こうきに罪悪感など一切なかった。 男女平等、女性の社会進出を推進などと言うけれど、蓋を開けてみれば現実はその真逆をいっているような気さえする。 知人の和民かほは大手の企業でそこそこの地位に就いているが、独身だ。 実家暮らしで彼氏もいない。…

誘拐BMW

ゴォーという低音が感じられる。それは雑音でも騒音でも雷でもない。実に穏やかな音だ。誰かとしゃべっていると気にも留めないかもしれない。 ボディー剛性とかシャーシという言葉を借りるなら、まさにこの空間はそのすべての完成度が高い。 僕は今、BMW5シ…

不倫タクシー

蓮華寺昭二。71歳。 時刻は午後11時。 個人タクシーの運転手をしている。 働く時間は主に夜から明け方にかけて。 仕事柄、山道を走ることが多い。 というより山道をよく行き来するのだ。 乗せるお客さんはみんなあの宿を利用している。 錆びて茶色になったの…

夜更けの在りかを知りたい

きめの細かい柔らかな白い素肌を撫でると小さな無数の粒々が皮膚からじわりと浮き出した。 鳥肌を立てるのは恐怖の時だけじゃないのだと僕は知る。 そして背後から抱きしめる。その抱きしめた僕の両腕が少しずつ彼女の胸元へと降りる。 ブラジャー、洋服とい…

エロ論

スジの入り方や左右非対称なビラビラ、黒ずみ、毛、色、大きさ、形、それぞれが微妙に違い、それがエロを引き立てる。 小粒のような丸顔からは想像もできないようなぱっくり割れた大きな薄ピンクのつやめき。 目力があって存在感のある濃い顔とは対照的なひ…