0.02%の金持ちになるには

大半の庶民と何が違うのか

夜更けの在りかを知りたい

きめの細かい柔らかな白い素肌を撫でると小さな無数の粒々が皮膚からじわりと浮き出した。
鳥肌を立てるのは恐怖の時だけじゃないのだと僕は知る。
そして背後から抱きしめる。その抱きしめた僕の両腕が少しずつ彼女の胸元へと降りる。
ブラジャー、洋服という線維類を隔てても、その柔らかさが感じられるのはなぜだろう。
たしかにブラジャーや洋服の感触もある。だが、その奥にふわりとした柔らかいものが感じられる。
その奥に潜む物体の在りかを知りたい。
そのためには洋服を脱がさなければならない。
今日、おしゃれなビストロで食事したり、海の見えるあたりまで歩いたりするために着ていた洋服を脱がすという行為は彼女が朝から時間をかけて準備し、コーディネートしてきた労力を剥ぎ取るということでもある。それは一見、罪悪感の伴うことである。しかし、僕は彼女の柔らかい物体を、もっと間近で見たり触ったりするために行う。同時にそれは彼女自身がある種の利益を受けるということでもある。
パステルカラーのブラジャーが彼女の胸をそっと包みこんでいる。そのブラジャーは彼女の胸の重量に適したサイズだと言える。それぐらい自然にフィットしていた。
ホックを外す。
魚釣りに使うような先の曲がったワイヤーとそれを引っ掛ける2つの小さな穴。
これが彼女の胸を支えていたのだ。
それを外した瞬間、彼女の胸があらわになった。
彼女の体型に合うように膨らんだ胸。
その中心部には淡いピンク色の乳首がそっとたたずんでいる。
まずは手で触れてみる。期待していた通りの柔らかい胸だ。
次に、円をなぞるように乳首に人さし指を近づける。
さっきの控えめな印象とは裏腹にまるで木の実のように大きく膨らんでいた。
それを指で触れると、彼女は微かに身をよじらせた。
休む間もなく、僕は彼女のスカートの中に手を入れると、優しい綿の感触を覚えた。そして、そのさらに中に手を入れる。
毛の感触と複雑な得体のしれない何か。
撫でるだけでじわじわと濡れてくる。それがクセになり、さらに撫で続ける。
さらっとしているのにねっとりしている。
これは物理学の理論に反する矛盾ではないか?
「さらっと」と「ねっとり」は相反するものだ。
なのに、彼女のは両方を兼ね備えているのである。
その蜜を手に取ってみる。
指が妙にキラキラとしている。指に付着した蜜が光に反射して光っているのだ。
それを指の腹と腹でかき混ぜ、その腹と腹をすーっと離すと蜘蛛の糸のように1本の細い線がのびる。
それはちょっとの風ではなびかない。
そんな美しい蜘蛛の糸が生成される「在りか」を僕は探検することになる。
中指が静かに彼女の中に侵入すると彼女の息づかいも荒くなり、頬も紅潮し、全体的に温かさに包まれる。
中は複雑になっている。基本的には柔らかいこんにゃくのようだが、ざらざらしていたり、突起物のようなものが感じられたりする。
そして湿っている。
指を動かせば動かすほど、「ピチャピチャ」、「ネチャネチャ」というような音がする。
そして吐息が溢れる。
シーツにはいやらしい液体がこぼれていた。
コンドームの袋を開け、陰部に被せる。
中で破れたりしないように空気を抜く。
そして挿入する。
やはり、温かさとねっとりとした液体に包まれる感覚がある。
そして、こんにゃくのような柔らかさが陰部を包み込む。
彼女の胸は上下に揺れていた。
ゆらゆらと。
僕はだんだん気持ちよくなってきて、腰を振る速度を上げ始めた。
すると、僕の股のあたりが彼女の股からお尻にかけた部分に当たり、「パチンパチン」と乾いた音を立てる。
そんなことお構いなしにガンガン腰を振ってしまう。
本能が彼女の奥の子宮のあたりに出したいと掻き立てるのだろう。
彼女を強く抱きしめ、全身を感じながら腰を振り続ける。
「イキそう」
イク時に必ず告げる言葉だ。
これに対する女性の反応は実に様々である。
ある女性は「うん」と答えた。
そしてある女性は「イッて」と甘くささやいた。
そしてある女性は…長すぎて思い出せない。
多分、このイク瞬間のホテルのベッドに誰かが入ってきても、それを中断することはできないだろう。
それどころか、それに気づくことすらできないだろう。
「イクゥゥゥゥ…」「アン、アン、」「イクイク…」
ガンガンガンガンガンガンガンガン…パチンパチンパチンパチン…あーーーーーイクゥゥゥゥ…
あんあん、あんあん、イって…イクゥゥゥゥ…
あーーーーーイクゥゥゥゥ…イクゥゥゥゥ…イクゥゥゥゥ…イクゥ
………………………………………………………………………………………








ドクンッ、ドクンッ、ドクン、ドクン…ウッ…ウッ…………



あハッん あん、あーんあん…………………アン…


最後の1滴まで送り込む。
ずっと抱きしめる。
夜はまだ明けない。