0.02%の金持ちになるには

大半の庶民と何が違うのか

CA

悪魔のプロポーズ

海の見えるレストランで食事することなどめったにない。 たまに仲のいい女友だちと女子会をする程度だ。 付き合って3年になる彼に誘われてやって来たイタリアンのお店。 ふかふかのソファ席に座れば目の前に海と大都市の夜景がひろがる。 「みさきと付き合っ…

彼女の笑顔

「コロナでライブができない。でも歌わずにはいられなくて夜に何曲も叫ぶように歌うんです。曲は全然できない。喉の調子も悪くて薬も効く時と効かない時がある。声がかすれて思うように出ないと何のために生きてるのかさえ分からなくなってしまって…たまに調…

彼との半同棲(小説)

上京して2年が経過しようとしていた。 就職した広告代理店は上司の軽いセクハラ発言を抜きにすれば比較的働きやすい職場だった。 実家の母はよく野菜や米などを送ってくれる。 段ボールに貼りつけられた伝票の母直筆のサインを見るたびに帰省した気分を味わ…

花火の後に(小説)

花火のない夏なんて考えてみれば初めてのことだ。 僕にとって花火は夏の風物詩で花火を通して様々なインスピレーションを受けてきた。 電車の窓から偶然、目撃した花火も、観覧席の一番前を陣取って眺めた花火も、そのどれもが僕の心を打ち、糧となっていた…

就活生裕美子(小説)

「持ち物は、ペン、身分証明証、ノートです。 当日は腕章をした係員がおりますのでひと声かけていただければと思います」 「あと1点ですが、マスクの自慰さんとアルコール消毒のご協力をお願いいたします」 裕美子は笑いながらスマホの文面を突きつけてきた…

今のコロナをオペに例えてみよう

今、目の前に剥き出しになった臓器があるとしよう。 その臓器の持ち主はいつ息を引きとってもおかしくない状態だ。 そして、我々、医療チームは数十人体勢でその治療にとりかかっている。 この臓器には腫瘍が見つかっており、それを取り除かなければならない…

抜け殻になった恋と羨望という眼差し

麗香とはバイト先で出会った。 いつもニコニコしていて周りを和ませる力があった。 麗香の涙袋は多くの女性が憧れを抱くであろう主張しすぎず、かと言って控えめすぎないものであった。 「このバイトのきっかけは何ですか?」 麗香が言う。 年上の僕は当たり…

ジャーマン3でBMWは別格だった

今まで、クラウン220系、BMW5シリーズ、アウディA4と乗ってきたが、断トツでBMWに軍配があがる。 BMWの何がすごいかと言うと、急カーブ時の走行性能だ。 100キロオーバーでかなりの急カーブを突っ込んでも全く怖くない。しっかり踏ん張ってくれる。 乗ってい…